キット自体が珍しい軽巡、鬼怒の完成品です。 大正7年の八六艦隊計画の中で着工、大正１１年１１月に就航しています。しかし太平洋戦争の始まった昭和１６年ではすでにロートル扱い。 代替え艦として阿賀野を海軍は就航させています。結局、戦争では前線でなく周囲工作船として球磨、長良、五十鈴などともにソロン、デルナーテ、ジャイロ、マノクワリ、ナビレ、サルミなどの南インドシナ周辺を転戦。しかし昭和１８年になると、五十鈴、名取、球摩は沖縄派兵に組み入れられ、残った鬼怒と長良は新しく第九艦隊として組み入れられた北上、大井と共に南東方面への補給任務に就いていました。しかしそれまで補給先だったフィリピンが米軍に陥落すると、とたんに危険に晒されるようになり米機動部隊のＢ－２４により１０月には大破の損害に遭います。結局、昭和１９年１０月の捷一号作戦にて鬼怒はマニラ大空襲の巻き添えをくい寮監、那智が沈められるのを目の当たりにしたあと米機動部隊の空襲で損失したようです。 キットはアオシマのレアキット、フライホークのエッチングの０．４号テグスでのリギングです。